オワリハジマリ その1
注:この記事は7月の終わりに記述しております。
いままで終わらせてない話がいくつかあるんで、ダイジェストでいくつかを終わらせちゃうって企画第一弾です。
ホワイトアウトってタイトルで、スキー場に行ったときの話の続きをお送りします。
過去の記事からは消えましたので、あらすじ付きでお送りいたします。
あらすじ
深夜3時に集団で押しかけた一味(会社の同期入社の集団)に着の身着のままで連れ去られた先はスキー場。
道具も何も無いのですべてレンタルで揃えなければなりません。
せっかくなんで当時流行り始めたスノーボードをやろうと意気込んでみたものの、誰も出来る人がいない。
無料でスノボ教室があるってことで、参加することに。
俺だけ。
先生は男前で、惚れそうになりつつ、周囲を見渡せば、女性ばかりのハーレム。
軽くときめきつつも、ブサキモメンの自分には何も起らず。
練習でペアを組んだ女性とすら一言も交わさずに終了。(前回はここまで)
それなりにスノボが滑れるようになった自分は、みんなと合流しようとしました。
ところが、スノーボードは滑れるコースが制限されており(当時)、結局ひとりで滑ることになりました。
ひとりでさびしくガンガン滑って、だいぶ慣れてきたころのことです。
調子こいて雪が積まれて高くなってるところを使ってジャンプしたりターンなどをしていたところ、油断してバランスを崩し、思いっきり頭から雪面に叩きつけられるようにころんでしまいました。
そのときの痛みは尋常ではなく、かれこれ10分ぐらいはうずくまって痛みを堪えていたように思います。
そうしていると、「大丈夫ですか?」と声をかけてくる女性の声があったわけです。
こう見えても私は本当の紳士ですから、大丈夫かつ爽やかに去っていかなければならない場面なのです。
「はい、大丈夫です。」
と言おうとしましたが、
「あい、、、、」
と言っただけでそれ以上声を出すことが出来ませんでした。
ホントそれどころじゃないよ。誰が紳士やねん。もうコソドロでいいよ。
そんな気分でした。
全然カッコ悪かった、もっそり立ち上がって、黙って歩いて下ろうとしてましたから。
ところが
「よろしければご一緒しませんか?」
なんていうじゃないですか。
女性からお願いされる言葉が「死んで!」しかないようなキモブサメンに、なんてお願いを言うんでしょうか、この女性は。
女神としか思えない。結婚してください。
内心喜んでましたが「いーっすよ、ひとりですし。」なんて平静を装いつつ、むしろ軽い感じで返事をしました。
その彼女は、どうやら自分と同じように、スノボ教室で一緒で、しかもペア組んでた人でした。
女性は苦手で、ぜーんぜん顔とか見てなかったもの、全然気付きませんでした。
彼女のほうは知った顔を見て安心したような様子でした。
聞くところによると、彼女も友達と来たのですが、スノボとスキーでコースが違うんで一人さびしかった模様でした。
吹雪に目がなれてきて彼女を見ると、うん、ものすごくカワイイ。
二人で何度かすべり、一緒に食事なんかもしつつ、結構親密な感じになりました。
暗くなるころには結婚も秒読みって段階に進んだように思います。(病気です)
お願いすればキスぐらいは出来たように思います。(病気です)
まあ、胸ぐらいは揉んでもOKだったような気がします。
先に自分のほうが帰る時間になりまして、別れ際にメールアドレスと電話番号のメモを貰いました。
「絶対連絡くださいね」なんて別れ際に言われたんで、抱きしめようかと思ったけど、まだ早いと思い直し、その場を去りました。
着替えを済ませ、帰りの車中、途中温泉に寄りつつ無事に帰宅。
さーて彼女にメールをしようかなと思ったら、どこにもメモがありません。
探した探した。
いきなりさらわれたので、荷物が少ないわけで、あっという間に持ち物検査終了。
そうやって慌ててるうちに思い出した。
レンタルしたウェアのポケットに入れちゃってた。
タダでさえモテナイ君な自分にとって、数少ない女性と知り合うチャンスを、盛大に逃してしまったわけです。
雪の中での出会いは、春が来たと思ったとたんに雪解けし、溶けて消えていったのでした。
これぞ雪女伝説。
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アメブロって指定した日時に公開できて便利ですね。
この話も需要があったのか謎ですが、終わりまで公開出来てよかった。
次回も数少ないモテ話の続きをお送りします。