セカンドラブ | 煮詰まっただんご汁

セカンドラブ

※この記事は7月の終わりに書かれたものです。


珍しく恋バナを続けていこうと思います。

先に言っておきますが、笑いはありませんのでご了承ください。


自分の初恋は、記憶にあるところでは、中学一年の頃だと思います。

それより前にも、異性に好意を持ったことはあったように思うのですけど、全然覚えていません。

相手の子は同じクラスで、私より背が大きかったと思います。


私はクラスでは背の順で後ろの方でしたので、私よりでかいその彼女は、かなり女性としてはかなり大きいほうだと記憶しています。

今思えば何で好きになったのかきっかけも良く分からないぐらい遠い、うっすらな記憶なので、語るべき言葉は何もありません。

初恋というには印象の薄い恋でした。

告白とかも何もなく自然消滅的に思いは消えていったように思います。

今思えば彼女は全然顔も好みのタイプというには程遠く、なんで好きだったのか不思議なわけですが。


中学の頃に記憶にある恋といえば、中学三年の頃、2回目の恋の相手、Kさんです。


いまでも思い出しますが、Kさんは顔立ちが本当に可愛らしく、背はちっちゃく、クラスのみならず校内のアイドル的存在といっても過言ではありませんでした。


学校内でも顔面偏差値が底辺にいる私は、まさにカースト制では最下層に位置しているわけです。

それに引き換え、Kさんは偏差値が最高レベルで、カースト制では支配者階級にあるマハラジャなのです。

(ちなみにカーストの最上級はヒンズー教のお坊さん達です。)

私がKさんの視界に入るだけで「見苦しい」という理由で射殺されかねないわけです。


話すようになったきっかけは、3年で同じクラスになったときでした。

たまたま隣りの席になったのです。


その頃は私はクラスの女性に興味は無く、初恋なんかもなんだかよくわからないまま終わってしまったような、女性に対しては淡白な人間でした。

だから、隣りになったとて特に意識もすることはありませんでした。

彼女に好意を持つ生徒により、むしろ生命の危険を感じることのほうが多かったのです。


そんなわけで席が隣りになっても、挨拶程度とちょっとした会話をするぐらいで、何の変化も無いまま数ヶ月過ぎていきました。


私の心境の変化が訪れるのは、一学期の終わりごろにあった理科の授業でのことです。


普段の授業は教室で行なうわけですが、その日は実験を行なうために理科室でした。

教室と当然席の配置が違い、一つのテーブルにつき二人がつく形になっていました。

理科室だけは席順は決まっておらず、好きな場所に席についてもよかったのでした。


ぞろぞろと生徒が理科室に入ってく席についていく中、後方はやっぱり不良集団で埋まる形になると思い、私は理科室に入って一番初めに目に付いたテーブルにつきました。


それで、理科の教科書を広げて実験内容をみていたところ、

Kさんが


Kさん「だんごじる君♪」


といいながら小走りで自分の隣りに座ってきたのです。


Kさん「前のほうの席がいいの?」


と言ってきたので、


私「後ろのほうはホラ、アレだし」


と視線を向けると、Kさんもそっちを見て、


Kさん「なるほどねー」


と納得したご様子。


しばらく沈黙の後、


Kさん「あ、そうだ、隣りいいかな?」


とすでに座っているのに言ってきました。

彼女はわりと天然なところが多く、空気が読めないタイプなので、いつもこんな調子でした。


クラスでも仲の良かったS君が隣りにくると私は思ってたので、振り向いて教室を見渡してみました。

すると、S君はすぐ後ろのテーブルに座っていました。


私「S、俺の隣り来る?」


と声をかけると、S君はKさんをチラッと見て、


S君「俺、ここでいいよ。ここなら同じ班やし」


といいました。

するとKさんは、


Kさん「よかったー、よろしくね、だんごじる君♪」


と言ったのでした。


最初に意識したのはこのときでした。

よかったーという言葉で凄く意識してしまいました。

私の隣りに座りたがり、隣りになれて喜んでいるように見えたのです。


実際のところは、Kさんの友達のNさんがS君が好きだったみたいで、

S君が私の隣りに座らないように先にKさんが座った、ってとこのような気がします。

まあ、この時のことがきっかけで、普段でも話すようになりました。


理科室での授業でも、なんとなくいつも一緒の席にいるようになったある日の理科室でのことです。


Kさん「ねえねえ、クイズだして、退屈やし」


私「退屈って、授業中やん?(笑)」


小学生の頃から私は頭の体操や、数学パズルが好きで、本を読み漁っており、休み時間でもよく読んでいたのです。

それをKさんは見ていたのでしょう。

頭の体操から覚えてる問題の一つをノートに書き、Sさんに見せると、とたんに目を輝かせ問題に取り組み始めました。

Kさんは、結局その授業の間には解けずに、私が解答を説明し、その日は終了。


その後、理科室で授業があるときは、クイズだすのが定番となりました。


私はもともと、ノートを取るような生徒じゃなかったので、ノートを占有されることには特に問題も無く、理科のノートのほとんどがパズルの問題で埋まるようになりました。、


この変化に周囲も気付いてきます。

一番前の席で、一つのノートを二人で見るため、ありえないほどくっついて座ってましたからね。


文化祭や体育祭などでも、同じ班になり、よくいっしょに行動してました。


卒業するまでこの関係は続き、夏休みに入る前あたりから週末にデートもするようになりました。


卒業式のとき、タイムカプセルを埋めようってことで、私は第2ボタンをそこに入れたのをKさんは凄く気にしていました。


同じ高校にいかない?と誘われたのですが、私は高専に入りたかったのと、彼女のほうは受かるほどの学力が無かったので、それは叶うことはありませんでした。

卒業したあとも、はじめの頃は何度か会ったり電話してたんですが、高校生活で新しい友達が出来ると共に、お互いが会う機会も減っていき、自然消滅しました。


ホントオチもなくてすいません。

そんな感じで今に至ります。

彼女とはエッチはしませんでした。

ちなみに、初体験は初恋より前です。


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甘酸っぱい気分になってくれたら幸いです。